「美学」



日本を初めて訪れる外国人は

日本ほど、礼儀正しい国はないと言う

日本ほど、美しい国はないと感動を覚える人も多い 


それは、日本にはすべてに「美学」があるから






料理の盛り付けにも、独特の美学がある

昔の武士には、死に方にも美学があった


日本人の価値基準は、美しいかどうかなのだ



神経美学という脳科学の分野でも

美しさについての研究がなされていて


人が美しいと感じていている時と

人が価値を感じている時の

脳の反応は、同じだそうです







つまり、価値=美しさ




人が、美しさを求める理由は

そこに価値を感じているから

多くの人は、自然の中にそれを求めます


例えば、海に沈む夕陽は、誰もが美しいと感じる

「空」と「海」と「太陽」だけなのに

なぜか、最高に美しい





それは、沈む夕陽に自然の本質を見ているから




余計なものを取り除いた時に現れる

宇宙の摂理とも言うべき「ありのままの姿」

そこに最高の価値を感じているのです


逆に、余計な作為や目的を持ち込むと、美は生まれない

画家を目指す人が、最初にすることは、

自分の観念を外すことだそうです


目の前にリンゴを置いてデッサンしてもらいます





「見たままのリンゴを書いてください」




すると、

始めから「見たままのリンゴ」を描ける人はいないのだそうです




輪郭がぼやけていたり

線が太かったり、細かったり、

濃かったり、薄かったり

小さかったり、大きかったり・・・



人は、現実を自分の都合において、捉えたがるクセがあるので

それがそのまま絵に現れるそうです




なので、

最初に描いた絵は、自分のこだわりが強く現れます 



 

それをなぜ、この線を選んだのか、なぜこの太さなのか

一つ一つ指摘していくと

変なところにこだわっていたという不純さに気づくそうです


輪郭が小さいのは、責任を取りたくない現れであったり

ゴリゴリとはっきりした輪郭は、決めつけが強かったりと


それを一つ一つ取り除いていくと

自分の都合が入らない「ありのままのリンゴ」が見えてくるそうです





「ありのままを許す」



囚われから解放されたときに初めて、物事の本質が見えてきます


日本人の美しさとは

自分の都合を排して他人を尊重する姿勢

これが、昔からあった




外国人もそこに惹かれるのだと思います


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