時間がない?!



忙しい、忙しい、時間が無い・・・

あ、もう、こんな時間・・・

え、まだ、こんな時間・・・


1日24時間といいながら、

長く感じる人もいれば、短く感じる人もいる


良くも悪くも

我々は時間に縛られ、時間に支配されています




「時間」って本当にあるのでしょうか?

私たちは、時間が過去から未来に流れているような錯覚を起こしています




それは、脳が現在、過去、未来という3つの概念を用いて

頭の中に、直線的な時間軸というものを作りだしているためです




実際には、存在していません


あるのは、「今」だけです




違う言い方をすれば、

「過去」と「未来」しかないとも言える

真逆に聞こえるかも知れませんが、同じことを言っています






「今」はすぐ過去に  

「今」はすぐ未来に


同時に置き換わっているからです


なので、「今」しかないとも言えるし

「過去」と「未来」しかないとも言える




ただ、「今」しかない、といいながら

私たちは「今」を認識出来ない







「今」とは何か?



「今」は、「今」現れては、「今」又消える・・・

それの繰返し・・・



常に変化している生き物のようなもの




もし、「今」が、     

ずーと同じ「今」のままだったら



脳は、頭の中に時間を作る必要性はありません





つまり、脳が時間を作り出している理由は

変化している「今」に対応するためです



危険を察知し、自分を守るため

起きてくる「今」を予測する必要があるのです 






予測や希望が、「今」生まれ

それが、結果的に「未来」というものを作りだしています 








では、過去とは?

未来を予測するために必要なデータです


脳は、今まで経験したことを記憶としてデータに残しています

それが、過去です

「今」しかないのに過去があるのはこの為です


「今」起きていることを、脳が毎回0から処理していくと

脳には、膨大な負荷がかかり、オーバーヒートを起こします(笑)






これを避けるために

脳は、常に過去のデータを活用するのです   


こうして、いつしか時間という概念が脳の中で生まれ

それが、我々を支配するようになっていく

これが、時間の奴隷です



さらに、この脳の省エネ機能によって

私たちの日常生活も

過去のデータに基づいて

無意識に反応するようになっています  


実は、私たちは考えることなく

ほとんど無意識に動いています






過去の記憶は、危険を予測するためにも使われますが

必要以上に過去に囚われていくと

過去を生きることになってしまいます



大切なのは「今」です


過去の不満や未来の不安に囚われ始めたら

「今」ここに戻ってきましょう




「今」だけが唯一のリアリティーです






(おまけ)

過去ブログ   過去に生きた男の話

映画「レミニセンス」 

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