あいだを生きる
長野県立大学の大室悦賀教授の
専門はソーシャルイノベーション
「資本主義の次に来るもの」を研究されています
数年前に経営塾でお世話になったのですが、
とにかく知識の量が半端なく、まさに「知の巨人」
先日、大室教授の最新の研究を聞く機会がありました
経済学の先生なのですが、
内容のほとんどは、量子力学や仏教哲学
今や、多くの経営者や学者が「禅」の考え方を
経営や研究、人生に取り入れていて、
どの分野の専門家も研究を進めていくと、東洋哲学に行き着くそうです
「量子や仏教の世界観」が、これからのキーになるだろうと話されていました
大室教授は、Aか Bかではなく
「あいだ」の重要性を説いています
AとB には、AとB しかない
これを対極思考といいます(西洋的な考え、今の資本主義)
ところが、AとB には、AとB だけではなく、
あいだ がある (あわい ともいいます)
Aでもあり、Bでもある という領域です
物事は、単純にAとBに分けられるものではなく
AとBの「あいだ」にはグラデーションが存在している
これを、対称性思考といいます
日本人が持っている「曖昧さ」
両方良しとする物の見方です
どうも、ここに次世代のヒントがあるようです
この「あいだ」では、いったい何が起きているのでしょうか?
大室教授によると
エネルギーは、この「あいだ」から生まれていて
中心に行くほど、エネルギーの流れが強くなっていると言います
これは、ビーワンの開発者
佐藤日出夫 先生の「中心原理」と通じるところがあります
「エネルギーは 中心から生まれている」
― ビーワン水の原理 ―
そして、この極と極の「あいだ」
この「あいだ」こそ、
「無」とか「空」と言われてる領域
アイデアも、ここから生まれてくるそうです
インスピレーションの源が、この「あいだ」にあるのです
なので、「あいだ」を無視することは出来ない
なぜなら、本当に「愛だ」から(笑)
「あいだ」とは
AとB の両方を常に認識できていて
どちらにも、偏ることがないので
両方活かすことが出来る
常に正しい判断ができるので
自分の道を見失うことがない
それは、技術でも産業でもなく
我々の意識のイノベーション
Aでもあり、Bでもある 第三の意識「あいだ」にあるようです
AIの出現によって「意識革命」は始まっています
それをどう使いこなすのか
その鍵が「あいだ」です
AIは、善にも 悪にも なり得ます
それを見極めるには
AかBか ではなく、
その両方を包括できる「あいだ」に立つことです