養生訓


江戸時代の中期、

儒学者であった貝原益軒によって

著された「養生訓」は

健康と長生きの秘訣が、細かく書かれた健康指南書です

現代でいうところの予防医学です






300年以上も前の書物ですが、

現代まで読み継がれているのは、

健康の基本は、「養生」にありということ



それは、今も昔も変わらない 



日頃から、「養生」に心掛けること

これが健康の秘訣です




彼は、平均寿命が40歳にも満たない時代に、

83歳まで長生きしたので、養生訓には説得力があります





養生訓に、最初に書かれていることは

体とは何か、です



「自分の体は、天地の賜物」    

自分の体は、天地の恩恵により

天地から授かったもの




私たちは全員、親(父母)から生まれてきますが、

その親も、その親から生まれてきていて、


その親も、その親から… というように









それをずーと、さかのぼっていくと

天と地が、始まりだということ   




地球上の生きとし生けるものすべては、 

水、土、空気で成り立っている







原子レベルで考えると、私たちの体は

炭素、酸素、窒素、水素、カルシウム、カリウム、リン、硫黄など


すべてが、地球の材料です



そして、肉体の死後、天地へと還っていく

私たちは、その循環の中にいるだけ





人は、父と母、天と地の恵みによって生まれ

育まれていくもので


「自分の体は、自分だけのものではない」


天地が下さったものである




謹んでよく養い、

弱らせたり、損なったりせず、

天寿を全うしなければならない








儒学者でもあるので、

天地、父母にお仕えするという「孝」の教えが最初にあります

不幸とは、天地、父母に逆らうことだと言います




「体は、自分だけのものとは考えず、慎むこと」



食欲や色欲を欲望のままにし

それが過ぎると

元氣を損なって病気になる



授かった天寿を

自ら短くしてしまうことになる

それが、不幸の極みとしている




~し過ぎはよくないということ

気を付けたいものです(汗)









氣血の大切さについても書かれています

氣血の「氣」とは、生命エネルギーのこと



血液が、体中を循環しているように  

「氣」が身体全体を巡ることで、健康が保たれるのです



すべては循環です  


停滞はよくない







「養生は身を動かすこと」


養生の術とは、

のんきに平穏に過ごすことが第一ではない


心は静かにし、身は動かすことが正しい




身を安楽にしていると、かえって元氣が滞ることになり

病気を生じることになる



動くものは長久であり、動かないものはかえって命が短い








「流水は腐らず」で、身体も動かすことが大切



そして、「どのような身分の者も仕事に努めるべきだ」とあります



働くとは、人が動くと書きます


人が動いて、働くことで、それが健康にもつながっている

働くことは、有難いことなのです(笑)




人が動くことで、社会にも変化が生まれます

私たちが思い、考え、動いたことで、

社会は少しずつ変わっていきます



私たちは、今をよりよくするために生まれてきている









最後に、大切なこと

それは、健康が人生の目的ではないということ



健康でいられることで、私たちは人生を楽しむことができます


そのために、ここにいます









そして、

健康であることが「三楽」へとつながっていく


三楽とは、「人生三つの楽しみ」のこと


1.人として正しい道を歩き、悪事をはたらかず、善を楽しむこと

2.体に病がなく、人生を快く楽しむこと

3.長命で人生を長く楽しむこと





心が善であれば、

善き人生を、長く楽しめる


それが養生の道


人生は、自ずと喜びへとつながっていきます









(おまけ)

現代人は、デスクワークが増えたことで健康を損ねている


座りすぎ日本 病の温床(2026.7.16 日経新聞)



日本は世界有数の「座りすぎ大国」






早稲田大学の研究チームが試算したところ

座りすぎによる医療コストは、年間2,825億円に上るという




しかも、座っている時間が、

2時間増えるごとに、なんと死亡率は15%も上昇する!

生活習慣病を抱えていると、さらに数値は高まる








逆に、座りすぎを解消するだけで

健康リスクは低減し、集中力がアップし、

仕事の効率まで上がることが分かっている




今、30分以上座っている方

少し立ち上がって、トイレに行くか、コーヒーブレイクでもして

体を動かしてみてください



これだけで、健康リスクは低減します(笑)









まず、私たちが健康のためにすることは

とにかく体を動かすこと


シンプルですが、これだけです(笑)




まだまだ暑い日は続きますが、

体には十分気をつけて、元氣にお過ごしください


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