ゲゲゲのゲー


鳥取県の境港にある「水木しげる記念館」

前から行きたいと思っていたのですが、

今年の4月にリニューアルされたと聞き、早速行ってきました




境港、 まさに境界

そして、近くにある「弓ヶ浜」

ここも古代、「夜見島」(よみのしま)と呼ばれ

「あの世」と「この世」が交錯する境界でした





水木しげるさんは、そんなところで育ち

見えない世界への関心は、この頃生まれます


幼少期は、ガキ大将でもあったのですが

のんびり屋でも有名

ですが、観察眼は鋭かった


画家としての才能は、めざましく

毎日新聞に「天才少年画家あらわる!」と紹介され

小学生で個展を開くほどでした








そして、本格的に画家を目指すことを決め

東京の美術学校に進学するために


必要な資格を得るため

園芸高校を受験します


ところが、51人中50人が合格のところ

水木さん1人だけが、不合格となります






「楽しみが多すぎて勉強どころではなかった」




と語っていますが、

面接官に「農業を志すのか」と聞かれて、



「いいえ、画家を目指します」

と言ってしまい不合格となったようです



その後、軍隊に入隊し

最も過酷な南方戦線に送られます








ここでの戦争体験は、想像を絶するもので

記念館でも詳細に展示されています




上官による凄まじいイジメ、

部隊の全滅、戦友との死別、

マラリヤの罹患、

左腕の切断・・・



生来、マイペースな人が、

戦場で本当に生き残れるのだろうか・・・


戦況は、次々と過酷さを増していき

ほとんど全員が玉砕していく中で







水木さんだけは、奇跡的に生還します

(10回くらいは、本当に死にかけたそうです)


多感な青年時代を過酷な戦場で過ごした体験は

その後の水木さんの「死生観」をも変えていきます


「ゲゲゲの鬼太郎」の原点も、

この戦地での経験から生まれています



「そこは戦争さえなければ、

まるで天国のようなところだった」






水木さんは、ここで

生と死

戦争と平和

天国と地獄



その両極を体験しています





「平和な空気を吸って、

人間の食うものを食っていれば、それが天国」







10人中9人が死んでいく過酷な世界にいながら

そこには、
究極の平和が存在していたのも事実なのです


平和とは、何か? です




平和とは、

創り出すものでもなければ

創り出せるものでもない


なぜなら、世の中は

初めから、平和だけが与えられているからです 

 

平和が基盤なのです








平和とは、

争いがなくなった時に、自然と顔をだすもの


それが、平和です




水木さんは、

「人生とは、束の間と束の間を渡る光のようなもので、

それを遮るものは、どんなものであれ悪だ」と言っています



束の間という平和

そして、それが連続しているのが光なのです

光を遮る悪がなければ、そこには平和しかない





本来、地球はどこにいても、平和であり

天国なのです








戦争がなくならないのは、

平和という名の下、争いを起こしているからです  


 

私たちは、それを忘れてしまっているだけなのです


のんびり屋さんとして、生を受けた水木さんでしたが、

実際はそうではなく、

「思い巡らすと、水木サンの過去は駆け足の如くいつも忙しかった」



晩年、そう語られています



享年93

水木さんにとって、人生とは・・・





人生とは、こうありたいものです


境港の「水木しげる記念館」是非、訪れてみて下さい





ゲッ、ゲッ  ゲゲゲのゲェーーー

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