地球で一番幸せな場所(前半)
アマゾンの奥地に「ピダハン」という少数部族が暮らしています。
その言語が衝撃的で、アンビリーバボー!
アメリカの言語学者、ダニエル・L・エヴェレットさんは
現地で7年、30年以上もその言語や文化を研究されてきたのですが、
私たちの言語と、あまりにも価値観が違いすぎて
最初は、今まで学んできた知識や言語学が全く通用しない(笑)
それどころか、その言語を知れば知るほど
逆に自分たちの価値観がひっくり返り
本当の真実に目覚めてしまうというお話です。
キリスト教の伝道師でもあったエヴェレットさんは
なんと、キリスト教を捨てて、無神論者になってしまいます(笑)
さらに、家族とも離婚し
人生そのものがひっくり返るという経験をします。
人生をそこまで変えてしまうピダハンには、
一体、何があるのでしょうか?
実は、ピダハンには、真実以外は何もありません。
ただ、全員が今を楽しんで、今を生きている。
それ以外、本当に何もない。
私たちに無いものが、ピダハンにはあるのです。
もしも、私たちが持っているものすべてが無くなってしまって
必要なものだけで、暮らすことになったら・・・
私たちは生きていけるのでしょうか?
はい。 おそらく全く心配ありません(笑)
それどころか、すべてが無くなっても
「幸せ」だけは、いつもそこに存在していることに気づくでしょう。
ピダハンの人たちは、それを私たちに伝えています。
なぜ、ピダハンの人たちは文明社会に影響されず、
幸せに暮らすことができるのでしょうか?
それは、「ピダハン語」という特殊な言語体系に秘密があります。
ピダハン語は、言葉が極端に少なく
必ずどの言語にもあるはずのものがない。
まず、比較する言葉がない。
何かと比べると言う概念がないので、右もなければ、左もない。
区別がない。
大人や子供もピダハンでは、赤ちゃんから大人まで全員が対等
子供は、ちっちゃい大人として扱われ
子供が刃物を売り回していても、大人はそのまま放置
当然、怪我をすることも、日常茶飯事(笑)
怪我や危険を自ら学習したものしか、生き残らないので
大人はケガをさせないような振る舞いなど、決してしないのです。
(私たちの教育とは真逆)
挨拶もなければ、「ありがとう」という感謝を示す言葉もない。
すべては、行動で示しているので、そのような言葉は存在しない。
色を表わす言葉がない。
色は見えているが、いちいち色に名前をつけていない。
ピダハンでは、赤は「血」 以上
赤は「血」と同じ色なのです。(笑)
数もない。
数を数えるという概念がない。
なので、日数とか時間とかもない。
ありとあらゆるものがない。
無いものだらけ(笑)
それでよくコミュニケーションがとれるのが不思議ですが、
誰も困ることなく
全員が幸せに暮らしています。
次回は、その秘密について迫ります。
「ピダハン語にある共通性」についてのお話しです。