経世済民


前回の続きです


経済の語源は、「経世済民」

世を治めて民を救うという意味です


経済とは、お金ではなく

元々は、政治を意味する言葉でした


世の中をよくすること

それが経済の本来の目的です





ところが、今の社会は  

すべての価値がお金に置き換えられていて      

お金を生み出すことが社会の目的になっています


経済活動が活発になればなるほど

人との関係性も

利害関係という、損か得かの関係性に変わっていきます


お金が世の中を支配し

お金そのものが価値を持つようになっています








本来、お金そのものに価値はありません

お金はあくまでもツールです


これを忘れてしまうと

本当に大切なものが、どんどんお金にすり変わっていくので


物事の本質が見えなくなり

本当の価値を見失ってしまいます







すべての人にとって本当に価値あるものとは、

地球が与えてくれる豊かな自然


水や空気、豊かな自然、安全な食べ物です

これさえあれば、きちんと生きていけます






ところが、今は地球の大切な資源までもが

お金で取引され、消費されています


さらに、環境保護のためにといいながら

削減したCO2が、排出権という名目で

お金で売買されているのです


そもそも、環境破壊の多くは

経済活動によって生じたものなのに

それさえも、お金で売買されている


よくよく考えてみるとおかしな話です

何もかもが、お金です







エジプト、マヤ、バビロニアといった古代文明には

お金が使われていた形跡はありません

通貨も発見されていません


ですが、科学技術は、今よりも進歩していました

未だに、ピラミッドはどうやって作られたのか、分かっていません







日本の縄文時代にも、お金はありませんでした

しかも、争った形跡は一切なく、1万年以上も平和が続いていたのです


所有という概念もなく、みんなで分かち合っていました

お金がなくても、誰も困らなかったのです








「経世済民」の民は、人です



本当に大切なものは人です

それが、今見失われています





私たちの進歩を遅らせているのは

お金そのものではなく、お金の仕組みです

 

お金が公平に分配されていれば、何の問題もありません

お金の仕組みを変えていけば、いいだけです







それに気づけば、近い将来、お金はなくなります


技術的には、いつでも可能です







お金はあくまでもツール


それを忘れているだけ


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