自我と無我


元ヤンキースの松井秀喜さんは、最高のホームランを打ったときに

「体が上手く反応してくれた」という表現をされます


つまり、自分が打ったのではない
そういうことを言いたかったのだと思います




スポーツ選手は、
よく「ゾーンに入る」という言い方をします


ゾーンとは、
集中力が極限に高まり、神がかった状態のことで


この時、とんでもない記録が生まれます






心理学者のチクセントミハイ氏は、

何かに没頭して、
我を忘れている状態を「フローに入る」といいます


フローとは、最高に幸せな状態のこと




「ゾーン」や「フロー」に入ったとき、

何が起きているのかというと、自分自身が無くなります

仏教では、それを「無我」といいます


つまり、人がそのような状態になった時、

スポーツ選手なら、体は勝手に反応し

最幸のパフォーマンスを発揮できるようになります






無我 なのに、体が反応する?

ココが重要なポイントです


私たちは、逆に捉えています


私がなくなったことで、

つまり、私という邪魔者がいなくなった結果

本来の能力を100%発揮できるようになるのです






ここでの私とは、自我のことで

不安や恐怖といったものは、すべて自我です


この自我が、自分自身に制限をかけているため

パフォーマンスが上がらないのです


自我とは、人格のようなものではなく

単なる反応です

それは、本当のあなたではありません






なので

上手に付き合えばいいのです

自我が、不安や恐怖に反応しても

それに埋没しなければいいのです


そのために、瞑想やマインドフルネスは有効です

スポーツに限らず、ビジネスや日常においても

様々な場面で役に立ちます







感情に振り回されないようになると、

常に、フロー状態を保つことが出来るからです


心技体

技をいくら磨いても、結果は生まれません

人は、心と体がベースです


心と体の状態が整ったとき、そこに技が加わることで

最幸のパフォーマンスが生まれます



自分の反応をよく観察してみてください

反応には、2つのパターンがあることに気づきます

自我からくるものと


無我からくるものです


本当のあなたは、どちらでしょうか  



自我から完全に解放された時のあなたが

本当の自分です




ところが、日常の私たちは

自我による自動的な反応がほとんどです








日々、暮らしていると

様々な思考や感情がわいてきます

怒りや悲しみ

不安や失望




それらは、過去の経験や学習に基づいて、

自動的に起きているもので、単なる反応に過ぎません






私たちは、

この自我による反応を自分だと思い込んでいます

それは、あなたではありません



私たちの意思とは無関係に

様々な要因が組み合わさって自動的に生じた反応です



怒りという感情も、私ではありません

過去の経験によって生じた反応です


外部からの刺激によって、自我が反応し、

過去に経験した怒りという感情が、起きているだけです







人によって経験値が違うので、怒りの反応も人様々 

 

失敗はダメとか、こうでなければいけないとか

こういった思考も、単なる反応に過ぎません


失敗とは、単なる出来事であり

それをどう活かすかが、私たちに与えられた課題です






それに気づいていくと
心がどんどん自由になっていきます


ネガティブな感情が
私たちを支配してきた時代は終わろうとしています




常に、フロー状態に身を置くことで

目覚めと解放が起こります




それは、これからどんどん加速していきます


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