癒しの国 ニッポン
日本のパスポートは、長年世界最強といわれてきました
一部の国を除いて、ほとんど行けない国はありません
何故、最強なのか
それは、日本人がそれだけ世界から信用されているからです
一度、日本に訪れた外国人は
日本人の穏やかで優しい国民性に魅了され
日本の虜になっていく人も多い

日本は、何もかもが すごく整った国で、
外国人から見ると、
それが、まさに異次元に映るそうです
治安が良く、自然が豊かで、平和で美しい国
それが外国人から見たニッポンなのです

一方、日本を離れて
他国で活躍されている日本人も多い
大谷翔平選手が、その代表格かもしれませんが
敢えて、日本のような平和な国を離れて
戦争や紛争地帯で
平和活動に従事してこられた日本人もたくさんいらっしゃいます
その一人が、ペシャワール会の故中村 哲医師です
(ペシャワールとはアフガニスタンの国境に近いパキスタンの都市名)
先日、NHKの番組でも取り上げられていたので、ご存じの方も多いはずです
( 新プロジェクトX 「75万人を救った用水路」12月6日放映)

残念ながら、6年前に凶弾に倒れ亡くなられました
中村医師は、1984年にパキスタンに赴任し
以来、パキスタンとアフガニスタンの紛争地帯で
長年、医療活動に従事されるのですが
一番困ったのが「水」でした
水がないと
最低限の医療処置さえも出来ない
しかも、干ばつによって
多くの人の命までもが失われていく
水があれば、
多くの病気と帰還難民の生活の安定を確保できると
総延長25kmを超える用水路の建築を目指します

全くの素人です
しかも独学で灌漑事業を始めたのです
その間、多くの仲間、大切な人材も凶弾で失いました
多くの困難と闘いながら、
中村医師は、決してあきらめず
建設を進めます

中村医師が凶弾で倒れてからも、
その意志を引き継ぐ多くの協力者によって
2010年、7年の歳月をかけ、ついにその用水路は完成します
「100の診療所よりも 1本の用水路を!」
生前、中村医師が語っていた通り
この用水路の完成によって、
1,600本以上の井戸が掘られ、新たな灌漑施設の建設が進み
文字通り、砂漠を緑の大地へと変えていったのです

一本の用水路によって大地が潤され
75万人もの命を救ったといわれています
中村医師は、命懸けで、
自らが率先して、現地の方々と活動を共にし
技術を伝え、その理念を伝え、
同時にそれを受け継ぐ人たちを育てていったのです

多くの日本人が世界で尊敬される理由は、
このような中村医師たちによる
素晴らしい功績と
それを支えてきた人たちの努力と
その結果なのです

中村医師の座右の銘は
「一隅(いちぐう)を照らす」
「世界がどうだとか、国際貢献がどうだ
とかいう問題に煩わされてはいけない
それよりも自分の身の回り、出会った人、
出会った出来事の中で
人としての最善を尽くすことこそが重要ではないか…」
と語っています
そして、「なぜこのような活動を続けているのですか」
という問いに対して
次のように答えられました
「困っている人が目の前にいる
それを見捨てるなんて、できるわけがないでしょう」

目の前で起きていることに最善を尽くす
これが、中村医師の活動の原点なのです
自分が出会う人、出会うものには
すべて意味がある
だから、自分の目の前で起きているのだ
そう捉えると、それに従うことが
その人に与えられた道なのかも知れない
中村哲さんは数々の名言を残されていますが、
私が一番印象に残った言葉が
「戦争をしている暇はない」
これ以上シンプルで、説得力のある言葉は見当たりません

すべての人が、
中村哲さんのような活動ができるわけではありませんが
私たちにできることは
日本人として 日本を大切にし、
今よりもっと平和な日本を築くことです
日本に来られたすべての外国人が
日本に来て、癒されて帰っていく
そんな国が、世界にあるだけで争いは無くなっていくでしょう
それが、ヒーリング大国ニッポンです
私たち日本人にできる共通の国際貢献だと思います
日本人だからできるのです

(おまけ)
今年も大変お世話になりました!
有難いことに
今年もたくさんの良きご縁をいただき
こうして1年を振り返ることが出来ます
これも、ご愛用いただいている皆様のおかげです
いつも本当にありがとうございます

ビーワンシリーズも
いよいよ30周年を迎えます!
来年は、様々なイベントも企画していきますので
どうぞ楽しみにしていてください
これから、クリスマスやお正月と
楽しいイベントが続きますが
どうぞお体には気をつけて
楽しい日々をお過ごしください


