柔弱
「柔よく剛を制す」
これは、柔道の基本理念で
柔道は、柔らの道
柔らかく弱いものが、硬く強いものに勝つ
という意味です

逆説のように感じるかもしれませんが
この言葉の原点は、老子道徳経にあります
老子道徳教には、普遍的な人間の在り方や、
リーダーの在り方が説かれていますが
その根底にあるのが「柔弱」思想です
「柔弱」とは
柔は、柔軟さ
弱は、柔軟さゆえに、変幻自在であることを意味し
老子は「柔弱」とは、弱々しい様ではなく
活気に満ちている一つの象徴と捉えていて
逆に、「剛強」は死の予兆と説いています

人間の身体は、生まれてくるときは柔らかく弱々しいが
死ぬと固く硬直します
草木やその他の生命も同じで
生まれてくるときは、柔らかく弱々しいが、
死ぬと固く干からびて、ぼろぼろになってしまいます
つまり、固く強ばっている方が死に近く、
柔らかく弱々しい方が、生に近いのです

柔弱とは、生の象徴であり、
生きているものは、すべて「柔弱」
自然物と人工物の決定的な違いは
自然物は、「柔弱」
人工物は、「剛強」
自然物は、常に変化し続け
人工物は、常に変化を拒み続ける
どんなに強固に作られた人工物でも、
いつかは、朽ち果てます
いくら変化に抗っても、自然の力には勝てないのです

この世を支配しているものとは
それは、決して強いものではなく
最も柔らかいものが、最も固いものを支配している
そして、この世でもっと「柔弱」なもの
それが「水」です
老子は、この世で水より「柔弱」なものはないと説いています
水には形はなく
必要に応じて形を変えることができる

水は、個体 → 液体 → 気体 と形を変えて
地球を循環しながら、
生命を育んでいます
増えもしなければ、減ることもない

それが強さの秘密
形に固執しない、立場に執着しない
そして、それを守り切ることが本当の強さなのです
武田信玄は、城を持たなかった武将として有名ですが
持たないことが、柔軟さとなり、強さだったのです
老子は、水のようにしなやかで、
柔軟性のある生き方を理想としました
それが、「上善如水」

そして、争わない生き方
それが「無為自然」
何ら作為をせず、自然のまま、あるがままに生きること
それが、道(タオ)
宇宙の原理原則
ビジネスの世界でも
「弱い人」ほど勝ち続けるといわれますが、
その理由は、争わないから
争わなければ、負けることがありません(笑)

そして、ビーワン水も、
争わず、他を活かすために生まれた「水」です
他を否定しない
混ぜることで他を活かす
これがビーワンの基本的な考えです
柔らかくて弱い
「柔弱」な水だからこそ、それができた
そして、ビーワンは誕生から今年で28年
今年の夏、ビーワンシリーズは、もっと柔軟に生まれ変わります
それは、新時代に向けたあなただけのお水
乞うご期待!
